病婦のdiary

気づいた時に、できる時に

《故郷って何だろう?》

 私は今までに5回移転しています。

一番長く住んだのは育った場所。

しかし私はそこが嫌いで早くそこから出たかったのです。

二つ目に長く住んだところは子育てをしたところ。

でもここは私の故郷とは言えない。

 

ピコ・アイヤーさん は国際的に移転?移動され

自身のアイデンティティ はと自問しながら書かれています。

読んでいるうちに私は日本国内でのことではありますが私の中に何か似た感情がある気がしました。

logmi.jp

育った場所は、母がよそ者としていじめられた場所。

近くの幼稚園にも行きましたが、馴染めず早く帰りたかったのを覚えています。

小学低学年の時には「シカト」されていました。

その行為が「シカト」だと知ったのは大学に入ってから大学の友達に教えてもらって知ったのですが(苦笑)

今でも小学校からとぼとぼと一人で家に帰る自分の姿を思い出します。

家に帰っても遊ぶ友達もなく、庭でひとり遊びをしていました。

母が心配していたのは知っていましたが私自身は寂しいとは思っていなかった気がします。

ぼ〜〜っとした子でしたのでそれが良かったのでしょうか。

 

前にも書きましたが産まれたのは神戸で母の実家も神戸にありましたから、神戸は幼い頃から憧れていました。

晦日、除夜の鐘の代わりに、神戸港に停泊している外国船も含めて全ての船が一斉に汽笛を鳴らします。

もう一度見たい聞きたい風景です。

 

息子のお弁当を作りながらテレビで見ていた阪神・淡路大震災には涙が出ました。

数年して復興した神戸に行った時、私の親しんだ神戸は変わってしまっていました。

 

私の心の故郷は祖父母と母と叔母のいた神戸の家なのかもしれません。