病婦のdiary

気づいた時に、できる時に

【社説】新型肺炎 日中の情報共有を急げ 中国新聞

一方、日本国内で確認された男性の患者が空港の検疫を通過していたことは見過ごせない。注意喚起が後手に回っていた上、男性が帰国時に解熱剤を飲んでいてサーモグラフィーに引っ掛からなかったという。

 問題はほかにもある。厚生労働省への報告は感染症法で「重症で原因不明の感染症」と定めているため、男性の最初の受診から報告まで8日かかった。今後は武漢市から帰国した人がエックス線検査で肺炎と診断された場合、重症でなくても保健所に相談するよう医療機関に求めるなど対策を強化したという。

 よく「水際作戦」などというが、空港の検疫態勢には限界があるといえよう。自覚症状のある乗客には自己申告を求めたい。医療機関は患者を把握した場合、保健所などに迅速に報告することが求められる。

 新型肺炎は「あまり重症化しないため把握できないだけで、思ったより感染が広がっているのではないか」と厚労省の担当者はみてもいるそうだ。冷静に受け止めながら、手洗いやうがいの励行、マスクの着用などを心掛けて予防したい