中国が抱えている問題は香港だけでなく、新疆ウイグル自治区におけるイスラム教のウイグル族の問題、古くはチベット族の問題もあった
中国は何を祝っている?
70年前に中国共産党が中国国民党を打倒した後、毛沢東首席は中華人民共和国の樹立を宣言した。
中国共産党と中国国民党は1920年代に清朝が崩壊して以降、長い内戦の中でこう着状態に陥っていた。
中国政府は、国慶節は中国が「立ち上がり、過去数十年で豊かに強くなったことを示すもの」だと説明している。
国慶節の式典を担当するある高官は、「中心となるテーマは中国の物語を語ること、そして中国と共産党への国民の信頼を示すこと」だと語った。
中国政府は、「中国の特性を備えた社会主義」という新しい政治体系を開発中で、これによって数百万人を貧困から救えるとしている。
その一方、中国は非常に抑圧的な国家で、世界的な人権の発展に背を向けているという批判の声もある。
これまでにも民主主義の欠落、権利や反対勢力の抑圧、有罪率99%という不公正な司法制度などが非難されてきたほか、近年では中国・新疆(ウイグル自治区)におけるイスラム教のウイグル族を収容所に閉じこめているとして批判を浴びている。