病婦のdiary

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スイス国立博物館のハイジ展の本気度

展覧会は、チューリヒ大学ハンス・ビャーネ・トムセンス教授の「日本のハイジ」を本場スイスできちんと紹介したいという思いから開催に至った。 Photo:Satomi Iwasawa

国立博物館での開催だから結構規模が大きいのではと予想していたが、違った。オーディオルームを除けば、それほど大きいとは言えない。「スイスの歴史」などいくつかの常設展も示した館内全体図を見ると、ハイジ展は1番小さい。しかし、 「日本のハイジ」のクオリティーの高さや愛らしさは、何といっても魅力的だ。 スペースの大小は関係ない。同館広報部に問い合わせたところ、「訪問者はとても多いです」とのこと。年末に発表されるという正確な訪問者数が気になる。

何度か足を運ぶと、平日は大人の訪問者に混じって中学校の生徒たちがクラス単位で来ていたり、週末は親子連れでにぎわっていた。友だち同士で来ていた女子グループは、セルをじっくりと見たり、日本版、ドイツ版、イタリア版、アラブ版の主題歌を聞いたり、特製イラストで工作したりと、とても楽しんでいる様子だった。

同館スタッフが解説する1時間の無料ガイド(大人向けと60歳以上のシニア向けの2種類)も定期的にあり、親子向けにはハイジの紙芝居を見る日も用意されていて、受け入れ態勢は万全だ。

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