病婦のdiary

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香港デモ隊に広がる監視の恐怖、「身元隠し」で団結

監視カメラ

 

「至るところにカメラが設置されており、隣に立っている人が誰なのかも分からない」。20代前半の映画専攻の学生であるチャウ氏はこう説明する。

 香港の若者らは目下、デモに参加したという事実が一生つきまとうのではないかと警戒している。香港当局が許可していないデモ行進に参加したり、警官隊と衝突したりすれば、逮捕される危険があるためだ。香港警察による逮捕者はこれまで約1450人に上る。

   彼らの不安をかき立てているのは、本土当局が身元に関する電子情報を収集し、将来的に抗議活動への参加を理由にデモ参加者を不利に扱うのではないかといった懸念だ。こうしたことが実際に行われていることを示す証拠はほとんどないが、 中国は顔認証など先端ハイテク技術を駆使して、世界でも有数強力な監視国家となっているとデモ隊は指摘する。

 こうした懸念を和らげるため、平和的なデモの参加者でさえ、ここにきて身元を隠すようになった。

まずは、全身黒の服を着ることで、衣服によって当局が人物を特定することを難しくしている。また顔にはマスク、首にはスカーフを着用して身元を隠している。

 参加者の多くは傘を携行し、監視カメラに写らないようにしたり、カメラに不慣れな参加者を守ったりしている。

 

 チャウ氏は「われわれは人混みの中で自分のたちの身元を隠すことができる」と話す。

 抗議活動の最前線に立つデモ参加者は、催涙ガスでデモ隊排除を目指す警官隊と衝突することも多く、危険はさらに高まる。警察は最前線に立つデモ隊を逮捕の標的としており、彼らの一部は暴動などの罪に問われている。 暴動罪が適用されれば最大10年の禁錮刑が言い渡される可能性もある。

jp.wsj.com

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